最近はネイルアイテムが安く簡単に購入できるので、セルフでネイルを楽しむ人が増えてきました。
ネイリスト顔負けのネイルができる方もいますが、セルフネイラーにとって最大の難関は「長さだし」ではないでしょうか。
長さだしをマスターすれば、デザインのバリエーションも増えるので、身につけたいテクニックの一つですよね!
今回は初心者でも安心してできる、セルフジェルネイルでの長さだしの方法を解説していきます。
是非参考にしてくださいね。
セルフでできる!長さ出し方法の種類
ネイルの長さだしの方法は複数ありますが、よく使われるのは3種類です。
まずはそれぞれの特徴について、分かりやすく解説していきます。
ジェルネイル
ジェルネイルの長さだしは、フォームと呼ばれる土台を使って、ジェルで長さを足していきます。
通常のジェルネイルと同じく硬化ライトで固めるので、ライトに入れるまでゆっくり時間をかけて形を整えることができ、長さだしの中では比較的初心者でも挑戦しやすいです。
長さだしに使うジェルは、硬化後に硬めに仕上がる「スカルプジェル」や「ハードジェル」を使って行います。
粘度があるので扱いにコツが要りますが、アクリルスカルプチュアのような臭いはないので、自宅でも問題なく行えます。
ただし、ハードジェルはオフ剤に反応しないため、削ってオフするしかありません。
ハードジェルを使う場合、自爪には直接乗せず、ベースジェルを塗ってから長さだしの工程を行うようにしましょう。
スカルプチュア
最近はチップやジェルネイルでの長さだしが多くなってきましたが、スカルプチュアが長さだしの先駆けです。
アクリルリキッドとアクリルパウダー、フォームを使って人工爪を形成し、ブラシで爪の形を整えて長さを足していきます。
空気に触れると徐々に固まるため、手早く行うことが綺麗に仕上げるコツです。
強度が高くロングネイルにもできますが、アクリルは扱いが難しく、セルフネイルでマスターするにはひたすら練習するしかありません。
また、独特の臭いがあるので、換気をしながら行うことが必須になります。
ネイルチップ
ネイルチップでの長さだしは、爪の形をしたチップを使って長さを足します。
爪全体のフルチップと、先端だけのハーフチップがありますが、フルチップの方が初心者は扱いやすいかもしれません。
フルチップは自分の爪のサイズに合ったチップを選んで貼るだけなので、最も簡単にできる長さだし方法です。
チップは接着剤でも装着できますが、最近ではジェルを使ってチップを装着し、そのままデザインまで仕上げることも多くなっています。
ジェルと組み合わせることで「長さだし+デザイン」が自由に楽しめるので、マスターするとセルフネイルでもサロンに負けない仕上がりになるでしょう。
ジェルネイルで長さ出しする基本のやり方
まずはジェルスカルプチュアで必要なものとやり方をご紹介していきます。
必要なもの
- ベースジェル
- トップジェル
- ビルダージェル
- ネイルフォーム
- ジェルブラシ
- 硬化用のライト
- ネイルファイル
- スポンジバッファー
- 消毒用エタノール
- コットン
100均のジェルやネイル道具を使っている方は多いと思いますが、ビルダージェルは100均では販売がないので、ネットのネイルショップで購入するのがおすすめです。
ネイルフォームやその他のグッズは100均でも販売されています。
下準備
長さ出しをする前に必須の下準備について解説します。
持ちを良くしたり、きれいな仕上がりにしたりするために大切な工程なのでしっかりとできるようになりましょう。
■プレパレーション
エメリーボードで自爪の長さを整え、甘皮処理を行います。
サンディングが必要なベースジェルを使用する場合はスポンジバッファーで自爪の表面を軽く擦って全体的に傷を入れましょう。
消毒用エタノールで爪表面の油分除去をして下準備の完了です。
■ネイルフォームの準備
ネイルフォームがしっかりと爪先にはまるように調整します。
真ん中のシールをくり抜いて、土台になる部分の裏側に貼り付けます。
このようにすることで土台部分が分厚くなるのではめ込みやすくなります。
指先の皮膚が引っかかってしまってストレスポイントまでフォームが入らない場合は、ハサミで引っかかっている部分をカットしましょう。
ジェルネイルで長さ出しのやり方
1.ベースジェルを塗る
まずは自爪にベースジェルを塗ります。
全体に塗って、表面がつるんとしたらライトで硬化します。
2.フォームを付ける
フォームは指の真上から見てまっすぐ、横から見て水平になるように付けます。
フォームの先端が上がりすぎていると、ジェルでハイポイントを作るのが難しくなり、先端が下がっているとサイドストレートも下がってしまうので注意してください。
3.先端を作って仮硬化する
まずは先端を作ります。ジェルを爪先かかるくらいのところに置き、バブルが入らないように注意しながらジェルを両方のストレスポイントまで誘導します。
ストレスポイントとは以下の写真の赤丸の部分です。
しっかりとストレスポイントまでジェルが届いたら数秒間ライトに当て、仮硬化します。
4.全体にジェルを塗って硬化する
先端を作ったジェルとの境目を繋げられる位置にジェルを乗せます。
爪の真ん中から真ん中より少し下のあたりにハイポイントができるようにしながら、ジェルを爪全体に塗りましょう。
横から見てハイポイントができていること、先端側から見て厚みが均一であることを確認してライトで仮硬化します。
5.未硬化ジェルを拭き取りピンチを入れる
仮硬化したらコットンに消毒用エタノールを染み込ませて未硬化ジェルを拭き取ります。
爪のストレスポイントあたりを横から指で抑え込んで「ピンチ」を入れましょう。
ピンチを入れることで爪先のカーブが深くなるため、きれいなシルエットになったりフィット感がアップしたりしますよ。
6.ファイル類で形を整える
180Gのネイルファイルでサイド、先端、表面を削ってフォルムを整えます。
ジェルは柔らかいため、どんどん削れてしまいます。
形を整えようとするあまり削りすぎないようにしましょう。
ネイルファイルでフォルムを作ったら、スポンジバッファーで表面がなめらかになるように軽く整えます。
7.トップジェルを塗って硬化する
特にカラーを塗ったりアートをしたりしない場合は、トップジェルを塗ってライトで硬化すれば完成です。
長さ出しに関してよくある質問
長さ出しに関してよくある質問に回答していきます。
ポリジェルの長さ出しにネイルチップを使える?
ポリジェルの長さ出しに普通のネイルチップを使うのはあまりおすすめできません。
ポリジェル用のチップフォームは柔らかい素材でできているので硬化した後に簡単にパカッと外すことができますが、ネイルチップだと難しいです。
使用することは可能ですが、硬化後に外す時にせっかく作った長さ出し部分が折れたり欠けたりしないように注意しましょう。
100均のセリアやキャンドゥのポリジェルは使える?
100均のセリアやキャンドゥでもポリジェルが販売されています。
どちらもしっかり強度のある長さ出しができますが、特におすすめはキャンドゥのポリネイルジェルです。
ちなみに2024年5月時点でダイソーでは長さ出し用のジェルは販売されていません。
キャンドゥのポリネイルジェルやセリアのフォームジェルについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
https://www.nailjoshi.com/80742/
https://www.nailjoshi.com/80800/
短い爪や深爪での長さ出しでおすすめの方法は?
短い爪や深爪での長さ出しは少々難しいですが、セルフジェルネイルで行うならおすすめはポリジェルです。
ジェルスカルプチュアだと、ネイルフォームを爪先に装着しなければなりませんが、短い爪だと一筋縄ではいきません。
もしジェルスカルプチュアで長さ出しをしたい場合は、ネイルサロンで長さ出しメニューを予約するのが良いでしょう。
ただし、どうしても深爪や短い爪に長さ出しをするとすぐ取れることが多いです。
長持ちはしにくいのでその点は注意してくださいね。
ソフトジェルとハードジェルの違いは?
ソフトジェルとハードジェルの違いは、ジェルリムーバー(アセトン)で溶けるかどうかです。
ソフトジェルはジェルリムーバーで溶かしてオフできますが、ハードジェルは溶けないため、すべて削ってオフしなければなりません。
ハードジェルは粘度が高く強度も高いため、割れた爪の亀裂補強や厚さのある仕上がりにするのに向いています。
しかしクリアジェルとして普段から使ってしまうとオフが大変になってしまうので気をつけましょう。
ネイルサロンでの長さ出し料金はどのくらい?
ネイルサロンでの長さ出しは、地域差も大きいですが、1万円~1万5千円ほどのことが多いでしょう。
安いのがウリのサロンでは5000円程度でできることもあるようです。
ネイルサロンで長さ出しをする最大のメリットは美しいフォルムに仕上がり、持ちが良いこと。
最近長さ出しの人気が再燃しているのでできるサロンも増えていますよ。
ちなみに、少しだけ長さを出す場合と、ロングネイルにする場合で料金が異なる場合もあります。
行きたいサロンに値段や時間を問い合わせるのが安心です。
まとめ
長さだしの方法は「ジェル」「スカルプチュア」「チップ」とありますが、セルフで挑戦する場合はジェル、またはチップで行うのがおすすめです。
最初は苦戦するかもしれませんが、コツさえ掴めば簡単にできるようになります。
長さがあるとデザインのバリエーションが増えますし、一本だけ折れた時などの修正にも使えるので、しっかり練習してマスターしてくださいね。
長さだしでセルフネイルのクオリティーを底上げしましょう!